絵、音楽

クレーンゲームも卓球も死ぬまでの暇潰し日記

f:id:umihanakuro:20220327224416j:image

 

音楽もたぶん死ぬまでの暇潰しなんだけどどうしても嫌えないんです。こんばんは。

底辺社会人4年やってきて遂に湧き出してきた「この会社嫌だな」という思い(19のときの「遂に来たか」よりもっと清々しい気持ち)、前世紀から関東全土を支配する家庭問題(33世紀のシャボン玉戦争みたいだね)、俺が旅行で家を空けている間に俺なんかより全然要領よく自分の暮らしやすい部屋を作りだしてしまう同居人(今日から)の引越しの手伝い(何がしたいかひとり分からなくて妄想中)、など破茶滅茶すぎる様々が重なって頭がおかしくなってしまった俺が採りそうな行動なんてまるで地球規模のスタンプラリーな訳だけど、てかこの歌詞なんだっけ?まあいいや(石原立也)。とりあえずマンボウ解除後の最寄りのかつやとセガの営業が気になったんよ。気になって草なんよ。上海蟹食べたくて草なんよ。んーでまあそれで家を出たのが21時なんですね?マンボウ中のセガはずっと22時までの営業だったのでこの時点でそれなりの賭けに出てるんだけど最近ルーナの配信がなくて不安で不安で、でも今通知が来たので安心しました。いやまあ話を戻すとこれはね、色々やること済んでからどうしても今日中に明日ちゃんと着せ恋の最終話が見たかったから普通に全然仕方なくて、実際明日ちゃんは個別記事で語りたいくらい本当に良いアニメの本当に良い最終回で、なんてことない毎日がかけがえないタイプの日常な感じこんなに息を飲むドラマが生み出せるのが本当に凄くて、兎原さんも大熊さんも峠口さんも蛇森さんもほんとみんな可愛いくてかっこよくて仕方なかったし木崎さんがバイオリン片手にグリッサンドやるカットほんと一瞬だけど最高すぎて泣けてきたもん。着せ恋はまあ思ってたよりは普通だったんだけどやっぱりBパートラストのやり取りの「できないかも知れないことでも、やってみちゃう??」っていうセリフにこの作品の根幹たる飽くなき好奇心が表れてて良かった。スーーーッまあそんなことしてたら21時になってたってワーケ🐰。みんな暖かいとか暑いとか言ってるけど俺はバチバチに自律神経ぶっ壊れてるので全然厚着でクロスバイクに跨って夜風を受けながら走ると少しは気持ちも落ち着くかと思ったんだけどそんな甘っちょろい感じにこの星はできてなくて、しかもセガ着いてみたら営業時間据え置きで22時までだって言われてもうザコシ並みの「は?」が出たよね。いや出ないけど。「あ、そうなんすね、タハハ...」と返したもののなんかもう絶望でオンゲキやる気も全然起こんなくてさ、大学時代ぶりに完全に意味もなくゲーセンの中徘徊してたらあくたんのフィギュアが目に入ってしまったわけよ。不肖私マジで全然お金持ちじゃないのでフィギュアやガレキの趣味はないんだが、それでもやっぱり普段から作画オタやらせてもらってるので良い絵と良くない絵の区別はまあ割と中途半端だけどつけることのできる人種で、良い立体と良くない立体も同様に分かる。そこへいくとプライズのフィギュアなんてほぼ100%ダメなんだけど、たまーーに「おっ」「きてる」と一目で分かるような場違いクオリティがプライズにも転がってたりするというのは知ってて、久々にそれがきた。あくたんだった。今日TikTokでネギユーの新曲の動画見たんだがマジで可愛かったよあくたん。まあネギユーの中だと俺の最推しはねねちだが。。。ところで俺は本当に昔っから全ての友達の中で一番お金無い人間だったのでクレーンゲームなんて友達とゲーセン行ったときでさえ正直、正直ね、もったいね〜〜〜........アホか?......と思いながら後ろから茶々入れるくらいで、自分でプレーしたことなんてほんと数えるくらいしかなかったと思うんだけど今日の俺は頭がマジでぶっ壊れていて今日の私は頭脳派まぞくだったので急に魔が差してクレジットをぶっ込んでしまった。そっからはもう100円玉がどんどん消えていく。ほとんど童貞というのもあって、いちいちめちゃめちゃ頭使って落とし方を考える。最近長らく麻雀をやれてなかったのもあってこの感覚は正直割と心地良かった。3000円で済んだのは奇跡な気がしてる。

 

以上。

これから同居人と一緒に最寄り駅のとこにあるピカピカの銭湯行って帰る。マジで新しくて安い。

夢日記267

茶店の看板がお手本のように割れて中身の電球が剥き出しになっている。瓦礫の山のうえに信楽焼が立っていて、数年前のニュースを思い出す。

僕と妹は崩壊した都市跡で放浪を続けていた。

地下街があったみたいだ、と僕は独りごつ。なにせ話したい相手はほとんど失語症のような状態で、俯きがちな表情の機微を窺い知ることすら難しいのだ。いつからこんな風になってしまったのだっけ(起きた後に思ってみれば、単純にもう長いこと会っていないので記憶が抜け落ちているのかも知れない)、そもそもこの世界だっていつからこんな風になっているのだっけ。

 

ぼんやりと思考を巡らせながら階段を降りきると、食糧のアテがありそうな部屋が見えた。窓枠に仄かに生活の痕跡がある。

忍び込んでみると中は雑然としており、奥のベッドに老婆が横たわっている。嫌気すら差さないほど見慣れた風景。食パンだけ盗んでさっさとずらかるつもりだった。

「トースト、トースト。」

覚えている限り妹の声ではなく、老婆の喉から絞りでた言葉だった。

「トースト。」

うわごとのように呟き続ける老婆をなんだか放っておけなくて、それから生存者を見かけたのも随分久しぶりなことで、トーストを作ってあげることにした。

 

それから何回もオーブンでパンを焼いたが、何故か僕のは端っこが崩れてしまう。徒らに食糧と体力だけが減っていくけど、それでいい気もした。

妹は結構上手で、一緒に老婆のもとへ配膳すると、2枚ともとても美味しそうに食べてくれて嬉しくなった。

 

 

終わり

爆音で、明日ちゃん7話を見た 涙が、もう涙がぼろぼろ溢れた

-----❥------------❥----------------❥-----------------❥-----------------❥-------------

-----❥------------❥----------------❥-----------------❥-----------------❥-------------

あの、おれは、四半世紀ずっと生きることを許されなかったのにそんな簡単な決まりごとすら破りつづけて生き果せた人間で、こんな愚図が高校時代にテトラポッドの隙間に失くした自転車の鍵は、きっと今も鈍く光りつづけていると思う。

だからグッバイドングリーズとかは見てない。普段なら狂った体力を使って公開初日に定時で上がって近所のららぽーとまで走っていたはずだが、あのチームの創作は健康な人たちのための娯楽で、おれは完全にその対象ではないことに気付いてしまったから。今すぐには観れない。もしかしたらそのうち観るかもしれない。

 

観ないで何してたかと言うと、もうこれが響かなかったらおれはたぶん本当に死んでしまうんだろうというか死んでいるんだろうという恐怖が肺を冷たく満たしていく感触を、いみじくも振りほどきたくて、半ば無理やりじんの『FREAKS』を聴いて、明日ちゃんの7話を見た。

ぼろぼろに泣いた。ぐしゃぐしゃに響いた。死んでなかった、まだ。初音ミクは天使だと思った。初音ミクという、変な声の天使。嘘つきな大人たちは知らない、おれだけが知ってる天使。FREAKSを聴いているとき、明日ちゃん7話を見ているとき、流れる風があまりに透明で息ができなかった。でも、それは例えば圧殺される夢を毎日見るときよりはたぶん少しマシな呼吸なので、また我儘を言うけれど、せめて星の隅で静かに息をしていたいという気持ちだけは大事にしたいと思った。

 

f:id:umihanakuro:20220220213035p:plain

 

良い作画というのは、良い物語に呼応して初めて生まれる。

井上俊之作監回とか山田尚子演出回とか、そういうのじゃ2割も決まらないと思う。

風が薫るのは、良い物語、良い演出の上に良い絵がカチっとはまったとき。ほとんどオカルトなんだけど決定的にキャラクターの息遣いが流れる瞬間が確かにあって、心を根本から揺さぶる先に涙があったりもする。だから本来的に○○は作画じゃなくて撮影がすごいみたいな最近よくある議論すら全然無意味で、というかそういう言葉に落とし込んでる頃にはもう遅い。瞬間を感覚で掴めた人間に追いつけない。フリクリピロウズのMVではない。

 

木崎江利花がこっそりとピアノを弾く。小路が感嘆し、蛇森はほぞを噛む。その瞬間の緊張した柔らかな空気が僕らにも伝わって、優しく、或いは苦々しく肌を撫でる。今年既に大きな話題を呼んでいる作画は沢山あるが、これこそが紛れもない作画回だと思った。

 

以上

逆に星が瞬かないこんな夜だから自分を偽れない僕らのためにこんな雑記があってもいい

 

 

五条新菜という幻想と、無産オタクというヤバい言葉

五条新菜という完全に空想上の存在がいて、いま数々のオタクたちを惑わせているのは喜多川海夢ではなくどちらかと言うと彼なんじゃないかと思う。

「無産オタク」という危険すぎる言葉が生まれたのはたぶんかなり最近のことだけど概念自体は昔からあって(もっとも、こういった概念が言葉として固定されてしまうのがやはりすごく危険なのだが)、突き詰めれば何も生み出さずに日々暗い部屋の隅でアニメとゲームを消費していくだけのうだつのあがらないオタクを救おうとして/全肯定しようとして生まれたのが「オタクに優しいギャル」ではなかったか。

いやもちろん着せ恋面白いんですよ、今期の中でもかなり好き。好きだけど、五条新菜はまずオタクではないし(服飾に無尽蔵の熱意を注げるという意味ではオタクだけど一般に「オタク」という言葉が指すようなオタクではない)、友達はいなくても生み出せるものがあるからうだつのあがらない日々を送っているわけでもない。着せ恋って「2022年初っ端からオタクに優しいギャルアニメきたぞ!!!」みたいな感じで人気に火が点いた印象があるんだけど、みんなぼちぼち気付き始めている、これはその手の作品ではないということに。。。そして戸惑っている

どうでもいいけど「着せ」を変換しようとして予測変換の一番上に出てくるのが「黄瀬」なあたり作画オタクすぎてきしょいね。マジでどうでもいいんですけど。

 

さて、ここで注意を払いたいのが、大前提として無産オタクなる在り方に間違っている部分なんて無いということ。創作をやることを長い間避けてきた人間として/或いは気付けば長いこと創作をやっている人間として声を大にして言いたいのだが、創作やって何かを生み出していれば偉くて豊かかというとそんなことはマジで絶対に全くない。ついでに言うとオタクならせめてコンテンツへの感想や感情を言語化すべきみたいな風潮も消えるべき。

仮にこういう空気にあてられて無産オタクからの脱却を図ったとして、その先に待っているのは言語化不能/言語化不必要だった「好き」という感覚をひたすら言葉や作品に固定していく作業。ひとつ固定するたびに大事なものがぽろぽろと失われていき、気付けば日々弾力を失っていく心が・・・・・・・・・・・・・・・

要するに創作なんて「気付けばなんか作ってしまっている」ぐらいに生まれながらにして野性的な狂った人間に任せておけばいいんです。本当に狂った人間ならむしろ大事なものを掬い上げながら無意識的に世界の形を変容させていけるけど、理性を強く保てる人間が大きなリスクを冒してまでやることじゃない。感覚を固定化してしまうのは本当に本当に危険なんです。むしろ理性があって偉い。意識下で管理できて偉い。俺にはできない。

だから本来的には救う必要すら無いはず、というかそもそもマイナスの位置にいないのだから救うも救わないも無い、と思うのだが、まあ他人との色んな差が見えやすい世の中だから勝手にどんどん沈んでいくというのはあるんだろうな。。。かくしてオタクに優しいギャルは生まれる。

 

で、少なくとも今のところ喜多川海夢も喜多川海夢でそういうオタクに優しいギャル概念にぴったり当てはまる存在ではない。紛うことなきギャルではあるけど、海夢自身が重度のオタクなだけであり博愛的な描写は無い。むしろ重度のオタクであるが故に、新菜がうじうじと情けないことを言っていると割とキツめに咎めたりもする。

着せ恋の良さは、そういう理性を貫通する本気さにあるのだと思う。人間関係とか世渡りをうまくやっていくみたいな普通の幸せを度外視して自分のやりたいことにひたすら一直線でたびたび野性的な狂気すら滲ませるふたり。こんな風に生きれる人間なんて滅多にいなくて、当たり前なんだけど喜多川海夢が幻想なら五条新菜もやはり全然幻想なのだ。

それはもう、例えば「斑目晴信って幻想だよなー」みたいなレベルじゃなく。

 

 

明日ちゃんのセーラー服は本質的にアイドルアニメなのだと思う

着せ恋と同時にCloverWorksが今期用意したもうひとつの大砲、明日ちゃん。博の絵に河野恵美のキャラデがばっちりはまっており、作画はもちろん緻密な美術と撮影も相まって異常なクオリティのリッチな画面を維持し続けている、だけでなくハーモニー処理も毎話効果的に用いて演出的ケレンミを繰り出してくる。CLANNADのスタッフコメンタリーで石原立也が触れているように2008年時点でハーモニー処理が印象的なアニメってもうほとんど無くて、CLANNADのギャグ演出なんかもそうで出崎統による発明当初によく使われた劇画タッチくらいでしか出番が無いと思ってたんだけど、明日ちゃんでは青春の1ページを切り取るエモ演出としてばっちり機能している。これに原作再現も兼ねているのだから見事としか言い様がない。

ただ、「何を表現したいアニメなの?」「百合?」「雰囲気アニメ?」「制作陣のフェチ?」といった声が多く見受けられる。

これはまあ、実際そうで、俺も完全には把握できていない。百合アニメでもあるし、雰囲気アニメでもあるし、フェチアニメでもあるのは確かなのだが、コアが何なのかというのは少なくとも1話を見た時点ではほとんど全く分からなかった。河野恵美の絵やっぱ神だわ、こんなガッツリ味わえるの『Shelter』以来じゃない?とか久野美咲の「かお」の発音良すぎ。。。とかなんか青春がめっちゃキラキラしてるとか、ぐらい。

わかり始めたのは小路のクラスメイトにスポットライトが当たりだす2話から。木崎江利花や兎原透子を始めとする個性的で眩しいキャラクターたちがどんどん出てきて、ああ、これはアイドル型コンテンツの日常シーンの要領で少女たちの青春を見せているんだと確信した。OPテーマの作詞作曲編曲を手掛けた杉山勝彦乃木坂46などのアイドルに多数の楽曲を提供しており、思えば過去に同じくCloverWorks(とTRIGGER)の『ダリフラ』第7話(日常回)特殊EDでシリアスロボット物な本筋からは大きく外れたアイドル的なアプローチで楽曲提供をした(余談だがこのときの河野恵美の原画はベストワークのひとつだと思っている)。外堀の御膳立ては音楽面からも整っていたという訳である。

こうなると割と見やすい。たぶん1クール終えたときのストーリー的な終着点は無くて、というか無くてもよくて、ただただあの青春に満ち溢れた煌めく日常を見ていたい。あのルックス、あのカリスマ性を持っている少女たちだから、きっと道は違えど将来はそれぞれ輝かしい舞台に立つ。それまでのモラトリアムを、成長を、ただ見守っていればいい。

そういう作品なのだと思う。

 

 

あるあるAlchemy

Vtuberあるある

Vtuberあるある言えたら 全て叶う

 

いいさここらでちょっと あるある言っていこ

そういう思考停止ばかり得意になった

 

歩いてきた道振り返ると Vtuberばっかりでもううんざりだよ

Vtuberのあるあるを言うよ セミの物真似がうまがちだよ

 

2021年の音楽、アニメ、漫画

CLANNAD AFTER STORY第13話『卒業』をご視聴中の皆さんどうもこんばんは。年が明けてもCLANNAD AFTER STORY第13話『卒業』を見るのが作法ですよ。いや、やっぱりたまこまーけっと最終話も涼宮ハルヒの消失氷菓#20も全部見るべきです。見ろ。でなければ帰れぇ~~~原付にでも乗れぇ~~~~~~~~~~。

いや、というのもね、"2021年の今だからこそ"SOUL'd OUTに改めてドハマりしてる友人がいまして、僕にとってのそれはなんだろうという話になったんですよ。オザケン、BUMP、ナンバガ、銀杏......なんかどれも違う。たぶん何故なら現役で第一線で活躍しているから。.............そこにいるのは誰だ.............?!!!!..........麻枝准.....お前なのか............?

ええ、令和3年になってCLANNADAIRKanonAngel Beats!リトルバスターズ!を全部見て、なんか立派な鍵っ子になってしまった気がします。アニオタになったのが大学生からなので初めてまともに触れた麻枝准作品がCharlotteで、世間的には酷評だったけど僕はかなり好きだったんですよね。で、満を持して去年放映された神様になった日は本当にダメダメだった。でも、それでもやっぱり光るものがあると信じて疑わなくて、麻枝准という人間のことがめちゃめちゃ知りたくなったんですよ。もともと麻枝准の音楽や折戸伸治の音楽はよく聴いてて、あとは友人の勧めだったりVTuber・卯月コウの影響があったりであんまり前情報も無しにCLANNADから見始めたんですが、これがうまくはまって。氷菓が大好きなので、中村悠一阪口大助のコンビがすごくスッと入ってきたんですよね。そこからどんどんのめり込んでどんどん見ていって、麻枝准の人生観って自分とすごく近いな、という思いが日に日に強くなっていく。自分には麻枝准のような才能は無いけれども、こういう人が生きて作品を作って何かを伝えてくれているというだけですごく大事な気がしたんですよね。で、何人かの友達と麻枝准の考えや作品の変遷や今後の作品、例えばヘブバンとかですけど、の予想を立てたりして。

そんな一年でした。あとは自分主導の創作を頑張った年でもありましたね。家族問題やら何やらで生活がほんと死にたくなるほど大変なのですが、友達と創作に支えられてなんとか息をしてる。

ほんと、服を着替えてもしっくりこない始末なんですけど、僕も泣いたあと笑えるはずだからって言ったんだ。

 

 

2021年の音楽10...15....いや30選

去年往生際の悪いことに5枠拡張してなお泣いて馬謖を斬る気分だったというのにこの有様ですが、今年はほんまに時間が無いので各曲1行程度しか語らないので許してください。マジで時間が無い。時間が無いけど創作物が大好きなんです。時間が無いのでマジで順番とかはテキトーです。

 

鷺巣詩郎(歌唱:林原めぐみ)『VOYAGER ~ 日付のない墓標』

ネオン・ジェネシス。いや、もうちょいまともに語るなら、エヴァの登場キャラの全員の自己犠牲を林原めぐみカバーで包み込む名曲中の名曲ですね。

 

東京スカパラダイスオーケストラ『会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。 feat.長谷川白紙』

長谷川白紙の音楽性にスカパラのドタマかち割るくらい明るい音楽をぶつけたらこうなるのか!という。今年のベストです。

 

月あかり研究会『宝石の降る夜に』

マジで頑張りました。人間やればできたりするもんです。

 

サカナクションプラトー

詞も曲も怖いくらいに洗練されてる。山口一郎の美学を煮詰めたような作品だと思います。

 

PK shampoo『夜間通用口』

もともとは昨年リリースですが今年メジャー1stフルアルバムでリマスターされたので入れさせてください。こういう焦燥ロックの幻影をね、俺たちはいつまでも見てるの。ヤマトパンクスはセカイ系のオタクなのも良い。

 

桔梗 小夜曲(CV:原田 彩楓)『MELtin' 17』

ハヤシベトモノリは本当にすごい。あとセレナーデちゃん可愛すぎ。

 

gaburyu『syzygy (feat. yosumi)』

同人音楽シーンや声優音楽シーンもいよいよYOASOBI的な音楽性に毒されまくってきているのですが、gaburyuさんはなんかずっと変な音を出し続けててマジで面白い。言葉と音のリンクに対する感性の鋭さもすさまじいです。

 

Eve『群青讃歌』

まあみんな大好きだよね。ギターのオンショクが廻廻奇譚と同じなのに信じられんくらい前向きで爽やかで良い。

 

いよわ『きゅうくらりん』

絞り出すような2番歌いだしが本当に切実で良い。長谷川白紙の影響も強く、花譜の声みたいな有機性は今後かなり需要が増していくと思う。

 

ルコア (CV.髙橋ミナミ)、真ヶ土翔太 (CV.石原夏織)『Hey, lad!』

星銀乃丈はほんとにすごいのでアニソンオタクの皆さんはtiny babyも聴いてみてください。メイドラ2期キャラソンを聴くときの粒度が一気に上がる。

 

一柳梨璃(CV:赤尾ひかる)&白井夢結(CV:夏吉ゆうこ)&相澤一葉(CV:藤井彩加)&今叶星(CV:前田佳織里)『きゃんとすとっぷ・ふるーてぃー』

アサルトリリィ ふるーつ主題歌。今年最も模範的な可愛いアニソンはこれだと思う。てかふるーつめちゃめちゃ良かった。

 

ClariS『ケアレス』

今年のアニソンの中で一番好きですね。渡辺翔さんの普段の音楽って歌詞やメロディが流れるように配置されていて、ずっと聴いててもずっと心地良いのが魅力だと思います。ところが『ケアレス』については明確に語感の気持ち良さを劣後させてメロディに異常にこだわっている感じがあるんですよ。そのある種魔法少女じみた執念が作品の魅力を底上げしてる気がします。

 

宝鐘マリン & Yunomi『Unison』

ただの頭おかしい曲と思わせておいてマリンの女の子らしさとか気丈に振舞えるが故に色々抱え込んでしまう部分とかが表現されててすごく良い。

 

神楽ひかり(CV:三森すずこ)、露崎まひる(CV:岩田陽葵)『MEDAL SUZDAL PANIC◎○●』

劇スと言ったらやっぱりひかまひですよね。広川恵一はすごい。

 

久川凪 (CV: 立花日菜)『14平米にスーベニア』

emon(Tes.)の個性がめちゃめちゃ出てるのでMore One Nightが好きならヒット率は高いはず。なーちゃんの声に合っててめちゃめちゃ好き。

 

Pedro Silva『Let's Get Together Now!』

これも昨年リリースですが。ゲーム『OMORI』の序盤のフィールドBGMで、素朴でありながら耳に残る優しい音楽です。

 

ポルカドットスティングレイ『青い』

ノンクレ鈴木典光による映像もあいまってめちゃめちゃ爽やかで良かったね。ポルカドットスティングレイは何気にかなり挑戦的な編曲をしてると思う。

 

斎藤さっこ『まわる僕らと銀河系』

数々の有名実況者を脱落させた伝説のゲームの主題歌。でもこの曲はほんっっっっとうに良くて、隠れた名曲としかいいようがない。本人による弾き語りがyoutubeに上がってるのでぜひ。

 

魔界ノりりむ『poe poe♡cosmic』

今年のVTuber音楽シーンやばすぎ!!」って毎年言ってる気すらしますが、そんな中でも今年一番好きなのがこれ。(魔界ノ)りりむちゃんの配信のOPです。りりむちゃんじゃないと成立しない音楽なのが本当に良い。

 

黒魔『時計の国のジェミニ

今年の音ゲー枠で一番好きなのがこれ。音もメロディも全部気持ち良い。Fizさんによる映像も良い。

 

小沢健二ウルトラマン・ゼンブ』

最近のオザケンは自身の子供に多大な影響を受けて音楽作ってて、暖かくてすごく良いと思いますね。「今のオザケンはダサい」って言う人も多いけど、これMVまで含めてめっちゃ渋谷系だから聴いてみたらいいと思う。

 

終電間際≦オンライン。『escape』

MVがあるのに音源は無かったりそんなことより書籍企画が先行していたりと商業戦略がよくわからんユニットだけど、この曲はとにかくめちゃめちゃ良い。下北沢の若者のすべてが詰まってる。

 

鹿乃『コンパスソング』

田中秀和の真にすごいところってコード進行よりメロディで、例えばこの曲の「足がすくんじゃうけど」の「ど」は普通この音程に行かない。大半の作曲家は置きにいっちゃうんだけど田中秀和はこういうフックをガンガン仕掛けていくのが本当にすごい。

 

羊文学『光るとき』

平家物語OP。音源としてのリリースはまだだけど山田尚子の演出とあいまってめちゃめちゃ良い。『マヨイガ』も良かったので、今後注目のバンドだと思う。

 

P丸様。『ちきゅう大爆発』

3D衣装がありえん可愛いんだけど後ろで流れてるのはひたすら時代遅れなvaporwaveというのがいかにもナンセンスで良い。「ズキュン バキュン ドキュン バキュン」と「ちきゅう大爆発」で韻を踏むという異次元すぎる発想がピノキオピーらしくて良いですね。

 

Gothic x Luck『ユメゴコチ進展系!』

今年のベスト田淵。2番Aメロの省略が頭柔らかすぎる。『あやふわアスタリスク』や『特者生存ワンダラダー!』辺りもめちゃめちゃ迷ったけどこれ。今の時代にひたすら明るい曲を作り続けてるのが田淵のすごさ。

 

月ノ美兎『NOWを』

いとうせいこうは天才。アルバムの中で一番委員長の声の良さを引き出してる気がする。アニメオタク的にはやっぱり『浮遊感UFO』を推したいところなんだけどギリギリこっち。

 

椎名法子 (CV: 都丸ちよ)『プライスレス ドーナッCyu♡』

山崎真梧は天才。外連味に溢れた可愛すぎるポップスで、感想のシンセソロがほんとにすごい。

 

sasakure.UK『トンデモワンダーズ』

まあみんな大好きだよね。ちなみにカラオケで歌おうとするとルビやらなんやらがとんでもないことになっててまともに歌詞を目で追えない。

 

sumika『Shake & Shake』

全てが楽しい曲。sumikaで一番好きですね。梅津泰臣も本当にありがとう。

 

ごめん、年末になってどうしても入れたい曲が2曲出ちゃったので結局32選です。最早何も絞れていない。

天音かなた『天使のagape』

渡辺翔は今年白銀ノエルにも『ほめのび』って曲を提供してて、それがほんと、僕がディレクションするなら白銀ノエルは絶対この路線だなって思ってた、要は花澤香菜的な路線を見事にやってくれてめちゃめちゃ良かったんですよね。で、こっちはまどマギ系というか。もうほんとに渡辺翔の個性全開ですげえ良い。あと編曲と演奏陣がバケモノ揃いすぎて、これどんくらいお金かけたのかマジで想像つかなくて怖い。

 

Snail's Hose『Christmas of a Wandering Ghost』

あんまり話題になってないんですがマジでめちゃめちゃ良いです。Snail's Houseの曲で一番好きかも。音ゲー曲だと『魔法のかくれんぼ』は割と近いかな。

 

 

2021年のアニメ10選+1(TVシリーズ

『SSSS.DYNAZENON』

等身大の今の若者たちが合体メカを通して互いを補いあっていくというシンプルに青春な構図が本当に良かった。グリッドマンとは対照的な設定な訳で、差し色がめっちゃ入ってる奇抜なキャラデなのも蓬たちの「なんとなく浮いてる」感じが本当にうまく表現できてる。

 

『かぎなど』

妹回が本当によかった。2期でゆりっぺがキャラコメンタリーぐらい楽しく好き勝手やるんだろうなあと想像すると本当に楽しみで仕方ない。

 

無職転生異世界行ったら本気だす~』

文句無しに今時珍しい冒険活劇として最高の出来でした。性とか暴力とか死の描写に容赦が無いのがよかった。

 

ラブライブ!スーパースター!!』

可可ちゃんが、まーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーじで可愛い。

 

平家物語

悠木碧がほんとにすごすぎる。この頃から人の世の理は変わらないし、それでも生きていくしかないんだよなというエネルギーを強く感じた本当に良いアニメだった。TVシリーズで聲やリズの画面を実現できている山田尚子が末恐ろしすぎる。

 

『先輩がうざい後輩の話』

もう全然いいわ、言うことねぇわ。やっぱコイツ強ぇわ もうダメだ 強い って呂布カルマも言ってた。

 

『Sonny Boy』

散々わくわくするような異世界や異能を見せて、最後には結局なんでもないような人生がただただ待っているだけという無常感がめちゃめちゃ良かった。瑞穂可愛い。

 

小林さんちのメイドラゴンS』

文句無しの2期でしょう。武本の意思を継いで本当に大事に作ったんだなあというのが伝わってくる、優しくて楽しいアニメでした。羽根(アニメーター)のアクション作画がかなり光ってた。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ』

ほんとに、読み解けば読み解くほどマジでイカレたコンセプトのアニメなんだけどこういうのがあっても良いよね。いやよくないけど。でもやっぱ他のアニメじゃ絶対できないオルタナティブな表現をやってて好きなんだよなあ。シンプルにデザインとキャラ性がかなり良かったというのもあるね。

 

ゆるキャン△ SEASON2』

これも文句無しの2期。へやキャンもそうだけど、感動系アニメの作りはしてないのにさりげにスッ...と「あ、うーーーわめっちゃ良い演出やん。。。。」てのを挟むのがすごくうまい。

 

『アサルトリリィ ふるーつ』

8話の宮本演出は実質ひだまりスケッチの頃に肉薄するくらい光ってて、たぶん今年一番繰り返し見ました。他の話数もぜんぶ良くて、やっぱりアサルトリリィのデザインとキャラ性は優れてますね。

 

 

2021年のアニメ10選(映画作品)

『シン・エヴァンゲリオン劇場版 :||』

ネオン・ジェネシス。これについてはもう、過去記事で書いたことがすべてです。結局6回観に行った。

umihanakuro.hatenadiary.jp

 

『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット 後編』

ごはくゆも五十嵐海もすごかったけどやっぱり砂小原巧の物量エフェクトが久々に見れてもう幸せすぎた。ベディをはじめとする円卓の騎士はみんなそれぞれの信念があって本当にかっこよくて、型月厨の友人たちがハマりまくってた理由がようやくわかった。

 

『映画大好きポンポさん』

ナタリーがめちゃめちゃ可愛かった。

 

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

何を語っても何にもならない気がしてて、とにかくこれは映画館で観るしかなくて、6回見たんですが、やっぱまひるちゃんの爽やかさが最高。

 

『竜とそばかすの姫』

友達の中で俺だけが評価してるアニメです。やっぱカゲ無しで夏描かせたら細田だろうがよ。

 

『サイダーのように言葉が湧き上がる』

すっげえカラフルでキラキラした映画でした。みんな可愛い。あと牛尾憲輔の劇伴が良すぎた。

 

『岬のマヨイガ

芦田愛菜マジですごすぎ。あと大平パート良かった。

 

『アイの歌声を聴かせて』

吉浦作品特有のなんとなく閉塞感のある近未来描写がたまんねえし、ミュージカル演出もコミカルで楽しい映画だった。

 

『サマーゴースト』

なにぶん尺が短すぎて、映画の画面なのに映画の展開になれてないというめちゃめちゃ惜しい映画だった。ただ、キャラもストーリーも良いし、やっぱりloundrawが携わるならloundrawの画面でなきゃな、という。loundrawが目指してた「実は本当に好きでやりたいのは地味な画面」というのも実現できてたと思う。

 

『劇場版 呪術廻戦 0』

中二病こじらせてるオタクは全員見た方がいい。マジで。あとシンジ君の幻影を追ってる人たちも全員見た方がいい。

 

 

2021年のアニメ15選(PV、CMなど)

ずっと真夜中でいいのに。『猫リセット』MV

グレンズそうパートがすごく良い。

 

PEOPLE 1 “魔法の歌” (Official Video)

シンプルだけど爽やかでめちゃめちゃ良い。

 

『CHARMS!!』(チャームス) 1st ANIMATION PV

けろりらの絵は本当に良い。

 

アズールレーン | SSSS.GRIDMAN / SSSS.DYNAZENON』コラボアニメPV

アカネが楽しそうにしてるだけでもう泣ける。

 

CHRONIQUES DE L'EAU SALÉE - Animation Short Film 2021 - GOBELINS

野生の松本大洋というか、湯浅政明というか。すごすぎる。

 

VERSEⁿ - Episodeⁿ | 空想

堀口は今年だいぶアニメの仕事した気がする。

 

Snail's House - SUPERGIRL (Official MV)

植草航は神。

 

ポケモン公式】アニメ「ゲンガーになっちゃった!?」-ポケモン Kids TV【POKÉTOON】

川野達郎は神。キャラデも吉成(曜)フォロワーぽくて良かったですね。

 

Z会グループ×loundraw初監督映画作品「サマーゴースト」コラボレーション『一番近くて遠い星』フルバージョン

良いよね。サマーゴースト観て改めて思うけど、これほんとちゃんとCMのために書き下ろされたやつだったんだなあと。

 

yama『ランニングアウト』MV

個人的に最近すごく注目してる中国のイラストレーターがイメージボード描いてて、めちゃめちゃ面白いMVですね。

 

『ホロライブ・オルタナティブ』 ティザーPV(Fullver)

シオンちゃんの稲妻キックとノエルがちゃんと騎士してるとこが好き。

 

短編アニメ「夜の国」第1夜 -22時の案内人- ( 主題歌:Aimer「トリル」)

りょーちもほんとすげえよーーーーーーーー。

 

「物語を君へ。#2 -不可解弐Q2 エンディングアニメーション-」

KAMITSUBAKIにはこれからも頑張ってほしい。

 

【ブルアカ】アニメPV フルVer.

透明感があって全部好きですね。みんな可愛いし。

 

平行線 - Eve × suis from ヨルシカ MV

押山清高の絵はね、ほんとに良いよ。

 

 

2021年の漫画10選

今回は趣向を変えてなるべく新規IPから選びました。『潮が舞い子が舞い』『波よ聞いてくれ』『3月のライオン』『亜人』『天国大魔境』辺りは超高水準で安定して常に面白いので、もうわざわざ挙げる必要もないかなと。

 

藤本タツキ『ルックバック』

みんな大好きな名作。

 

一斗缶『どうしよう』

ルックバックの直前にめっちゃ藤本タツキフォロワーな読み切りがジャンプラに掲載されていたという。でもそれだけじゃなくてきちんと個性があって良い。

 

女九一『静かに攻撃的』

絵がほんとによくて、話の組み立ても良い。どらみちゃんが可愛すぎて、勇気がありすぎて本当に苦しくなる。鬼頭莫宏やきくおの影響がありそう。

 

今井哲也『大場ななのだいたい77分クッキング』

実質杉並デルポイスタジオもとい、実質カレーLOVE!!!。

 

山嵜大輝『岸辺の夢』

四季対象受賞作。絵が恐ろしく流麗。

 

和山やま『女の園の星』

みんな好きだよね。俺も好きです。佐々木倫子好きなら好きだと思う。絵は岩明均にめっちゃ似てる。

 

赤井さしみ『たそがれにまにあえば』

ハルタはほんとうまいことコミティア作家拾ってくるなあと。装丁がめちゃめちゃ良いのでフィジカルで持っておくべき一冊。

 

タイザン5『タコピーの原罪』

まだ今後どうなっちゃうのか全然わかんないんだけど、今ジャンプラで最も注目されてる作品なんじゃないでしょうか。わかりやすく僕が好きなやつです。

 

ギミー『シャニマスえぶりでい!』

甜花は頭がいい!

 

こかむも『クロシオカレント』

このオルタナティブさはまさにこかむもだなあと。ぬるめたもだいぶオルタナってるけどきららじゃ流石にあれが限界だと思うので、青騎士との平行連載は本当に助かる。

 

 

以上です。よいお年を。

名取コラボでオンゲキ始めたBEMANIのオタク達へ 虹ネになりたいならこれ読め

f:id:umihanakuro:20211202002257j:image

古の2ちゃんねるみたいにスペック書いちゃっていいですか???

いや、やっぱやめとこう。やっぱやめとこうジャンプ(しんすけ『ヤス墓村』より)

 

 

読まなくていい前文

サイレントEX正規鏡クリア, ヴェラムEXフルコン辺りが分かりやすく代表的な実績です。BEMANIオタクの皆さんならこれで大体どのくらいの実力か分かるでしょうから他は割愛します。ツイプロだのツイフィールだのの時代は終わったんだよ!!!古のオタクたちよ我に帰れ

さて、図らずも[要出典]去年からVのオタクになってしまった俺は11/4から始まった名取コラボもとい(何故か委員長だけいない)VWWコラボにまんまと釣られたのでした。頭が悪いのでセガのアーケード音ゲーによく見られる視覚トラップ系の譜面が超苦手で、要するに弐寺ポップンのように落ちてくるノーツを落ちてくる位置に合わせてそのまま捌いとけばOKみたいなゲームばかり脳死でやってたから特にオンゲキへの苦手意識は半端なかったんだけどTwitterやDiscordのログを漁ってみる限り11/5にはもう始めてたらしい。オタク君チョロすぎ。

かくして今日虹ネ達成しました。社会人生活もすっかり板について大学時代のように異常な頻度でゲーセンに行けてた訳ではないしそもそもレートを意識しだしたのが2週間前とかでそれまでずっと『ハッピーエンドをはじめから』が楽しすぎて擦ってたんですが、意外と早かったね。なんだかんだでBEMANI機種やり込んでたお陰かも知れないね。割と珍しいタイプらしいんだけど俺は音楽が好きだから音ゲーやってるのであって、一番好きだったポップンサウンドディレクションがぐしゃぐしゃになってからはショックで半隠居状態で、でも辞めきれなくて弐寺やドラムやノスの良い新曲をうじうじと触る日々で。誰にも奪えないぜ、そんな所にやってきた噂に違わぬラフメイカー。やっぱり好きな曲を良い譜面で、良いデバイスで叩けるとすごく楽しい。そういうプリミティブな気持ちを思い出させてくれる音ゲーです、オンゲキは。

そんな訳で、上達のために意識したこととかBEMANI勢向けの稼ぎ曲とかを備忘録的に記します。

 

色弱のあなたへ

いきなりですが色弱だと超デバフかかります、このゲーム。具体的には以下の通り。

まずはこれらを乗り越えてください。僕も頑張りました。

・初期設定のノーツだと赤と緑の見分けが全くつかない

・し、ボタンの色の配置と降ってくるノーツの位置が全然一致しないゲーム性なので更なる混乱を招く

・オプションから色覚サポートの設定ができるけど少し探しにくい

・色覚サポートが1タイプしかない

【激ヤバ】色覚サポートついてるABFB譜面確認動画なんて全然無いので、予習段階で色弱でない人たちと大きく差が開く

・色覚サポートを適用すると緑が黄色になるが、最初はFLICKとめちゃめちゃ混同する

・色覚サポートを適用したところで、CRITICAL BREAKしか出ない謎のありがたいノーツは光り過ぎてて結局見づらい

・色覚サポートを適用したところで、ノーツの上にベルが乗ってると結局見づらい

・色覚サポートを適用したところで、赤のHOLDは輝度が低過ぎて背景色と同化して見えるので落としがち

 

 

慣れないデバイスを馴染み深いBEMANI機種の要素に近似してみよう

はい。まずはSIDE(壁)。慣れないね。これは近似不能なので気合いで慣れて下さい。強いて言えば広範囲の空間把握という意味ではドラムやってると少しだけ有利かも。

他のデバイスについて、あくまで個人的な感覚ですが○○と同じように認識すると/○○と同じように手を動かすと捌けるようになるよ、という発見があって楽しかったので書いときます。

  • レバー(普通のFLICK)

ボルテの直角に近似しましょう。

最初はレバーがちこりと握っちゃって持ち替えのタイミングも全然分かんなくなりがちですが、マジでボルテのつまみと同じです。握んなくてええねん。スッと撫でるだけでええねん。

この感覚が掴めると一気に身体の動きの偏差が減って、後のノーツを取る準備に割ける時間がめちゃめちゃ増えます。見えてる範囲の譜面の実質的な情報量も減る。

  • レバー(FLICK+青みたいな無理押しに見えるやつ)

弐寺の引き皿+1鍵同時押しに近似しましょう。

「は?」って感じかも知れませんが大マジ。今回は左方向FLICK+左青ボタンの同時を考えます。大雑把に言うと「小指を軸に左方向へレバーを高速で倒しながら同時に親指で左青ボタンを取る」という動きになりますが、これは(1P側の)弐寺の引き皿(奥から手前へ回して取るスクラッチ)と1鍵の同時押しで行う動きと非常によく似ています。

騙されたと思ってThe wheel to the right(MAS)で練習してみるのがオススメ。

  • ボタン

弐寺もしくはポップンのスライド階段(同段階段)に近似しましょう。

「色が付いているのにボタン配置はぎざぎざしてなくて横一列である」というのがポイントで、弐寺ポップンで高密度鍵盤に慣れているつもりでも、認識はできるのになんか押せてないってことがままあります。

弐寺ポップンの階段はボタン配置がぎざぎざだから片手でも押しやすいんです。片手スライドって押しにくくて嫌でしょう。でも嫌だからこそ手を開く形を準備したりするでしょう。オンゲキの高密度鍵盤を捌くときはそれが基本だということを覚えておくだけで気持ちが結構楽になる。

 

 

BEMANI勢向け稼ぎ曲リスト

忙しい人向け。他の駄文は全部飛ばしてもここだけ読めばまあ虹はいけます。

・Galaxy Blaster(MAS) 譜面定数14.3 特に難しい所が無い。壁は左手出張。ああああさんの曲はどれも鍵盤譜面になりがちなのでBEMANI勢はみんな稼げるんじゃないでしょうか

ラクガキスト(MAS) 譜面定数14.5 ザ・鍵盤譜面。ボルテのラクガキストと若干取ってるリズムが違ったりするのだけ注意。

・The wheel to the right(MAS) 譜面定数13.7 総ノーツがバカみたいに多いのであんまり精度気にしなくていい。しかも8分主体なのでそもそもBREAK出にくい。左フリック+青の取り方の意識は前項参照。

・僕たちの旅とエピローグ。(MAS) 譜面定数13.7 BMS版と違ってソフランが無いので超良心的な鍵盤譜面。若干のオンゲキ慣れが必要だがそれさえ越えれば弐寺の地力で殴れる。

・Mizutama-Tripster(MAS) 譜面定数13.7 鍵盤譜面。貴重な新曲稼ぎ枠。曲がめちゃめちゃ良い。

・アマツカミ(MAS) 譜面定数13.8 FLICKがきちんとできればあとは単純な鍵盤譜面。

・SUPER AMBULANCE(MAS) 譜面定数14.7 貴重な新曲稼ぎ枠。縦弾幕シュー要素が地味に絡んでくるのだけ注意、ビーム地帯はHOLDが示す道筋にぴっっちりついてくように正確にレバーを操作するのが大事です。そこ以外は鍵盤譜面なので完奏さえできればみんな稼げそう。

・Brain Power(MAS) 譜面定数13.4 鍵盤の密度が濃いとかではないけどBEMANI勢じゃないとトリルのリズムを保つのが難しいらしいのでチャンスです。終盤の視覚トラップだけ注意。

・エンドマークに希望と涙を添えて(MAS) 譜面定数14.2 気合い鍵盤譜面。最近のボルテのボス曲がだいたいこんな感じなのでボルテやってれば有利取れます。

・End Time(MAS) 譜面定数14.6 ザ・鍵盤譜面。もっとディレイして欲しかった。

Air(MAS) 譜面定数14.3 意外とオンゲキ適正が要るけど言うて鍵盤要素強めなので頑張りたいところ。

・Halcyon(MAS) 譜面定数13.5 全体に渡って16分のリズムキープが肝要。これもBEMANI勢じゃないとむずいらしいのでチャンス。

・ハッピーエンドをはじめから(MAS) 譜面定数13.3 ハネリズムが特徴的な譜面。全体的に視覚トラップだらけだけど、それさえ見抜ければめちゃめちゃ楽しい鍵盤譜面。新曲枠だし推していきたい。曲がめちゃめちゃ良い。

 

終わりに:好きな曲だけでいいです

好きな曲だけでいいです ほんと好きな曲だけでいいです

とまでは言わないけどね、全人類が好きな曲やったら世界が滅亡するから。

それでも好きな曲を見つけて頑張るっていうのは本当に大事なことです。やっぱりゲームである以前に音楽なのだと僕は思うので。オンゲキのオリジナルのボーカル曲は基本的にアニソン文脈の有名作曲家で、インスト曲は基本的にBMS文脈の有名作曲家で固められているのでバラエティに富んでいます。版権コラボも他音ゲーに比べてなんかやたらとオタクオタクしてるので恵まれてると思います。

勢いでびゃーっと書いてきたけど、やっぱきっかけは名取コラボで『エッビーナースデイ』と『アマカミサマ』が入ってくれたことだしね。どちらも大好きな曲です。結局のところ、そこを起点に好きな曲と得意そうな譜面をなんとなーく探して夢中でやってたら虹に到達してたっていうだけの話なんです。

再三になりますが、やっぱり好きな曲を良い譜面で、良いデバイスで叩けるとすごく楽しい。そういうプリミティブな気持ちを思い出させてくれる音ゲーです、オンゲキは。

 

これからの追加曲も俄然楽しみになってきた。当分メインで続けると思うよ~。

 

以上

安堂隆=山田尚子説の裏付けにアップデートが

今年の頭くらいだったように思う。かぐや様2期OP演出の正体は山田尚子だとする言説が、まことしやかに囁かれ始めた。

正直これまで全くピンと来てなかったのだが、昨日アニメ界に訪れたアップデートで見方が180度変わった。安堂隆=山田尚子説を裏付けるには十分すぎるくらいに。なので、論考とかでは全然ないが備忘録的に記す。

 

 

2021/10/9 午前0時に『ヴィジュアルプリズン』というアニメの第1話が放映された。Elements Garden上松範康A-1 Picturesが共同で手掛ける音楽系のアニメらしい。放送前のチェックだと阿佐ヶ谷は最近随分女性向けに寄ってるなーくらいの印象に留まっていたが、これのOP演出を安堂隆が手掛けた。

もっとも、それだけで、かぐや様2期OPと同じような感じだったらさしたる話題にはなっていなかったかも知れないが今回はどうにも作画/演出オタクたちの様子がおかしい。かくして俺の耳にも届くこととなり、実際にOP映像を見て衝撃を受けた。

 

f:id:umihanakuro:20211010024950p:plain

このカット、見れば見るほどに山田尚子でしかない。

レイアウトも色も撮影も・・・京アニ時代に手掛けた演出で特に印象が近いのは『けいおん!』EDや『中二病でも恋がしたい!』EDなど。心なしかこの若干の釣り目具合は堀口絵さえ彷彿とさせる(『たまこまーけっと』のもち蔵や『CLANNAD』の堀口作監回の朋也に顕著で、堀口の描く男性キャラクターは目尻が吊り上がりがち)。

京アニ時代のように隅から隅まで山田尚子色という訳にはいかないらしかったが、これを含む動きの少ない数カットは正しく山田尚子演出というほか無い。もともと大きな動きよりは画面全体の色味や小さな仕草に特徴が出る(『氷菓』#9 古丘廃村殺人事件 奉太郎が口を手で覆うところとか、#14 ワイルド・ファイア えるが低い位置で両手を振るところとか)ので阿佐ヶ谷の粗さには多少目を瞑るのが妥当な落としどころかも知れない。

 

かぐや様2期の話にも繋げたい。A-1のプロデューサーがこんなツイートをしていた。

"アニソン界の大型新人"鈴木雅之というのは最早定番中の定番となったお馴染みのギャグ。しかし「安堂さんはアニメ界の超大型新人です!!」を同じギャグの構造に落とし込もうとすると"安堂隆は実写映像界では既に超大物である"ということになるためちょっと変だが、ツイッターのノリをいちいち理詰めで追究しても仕方がない。普通に捉えれば"既によく知られた超有名演出家だけど変名でやっていただいてます"という意味だ。

するとまあ、実際のところそれなりに候補は限られてくる。A-1ってその辺厳しいイメージは全然ないんだけど最近でも『ダーリン・イン・ザ・フランキス』ED1の演出を手掛けた田邉理科の正体は鶴巻和哉でしたみたいな例はあって、要は鶴巻くらいのビッグネームで鶴巻くらい所属(この場合カラー)の拘束が激しい作家だと変名を用いる必要があるのかも知れない。

 

ここで改めてかぐや様2期OPを見る・・・が、やっぱり全然山田尚子感はしない。『けいおん!!』ED1との類似点を指摘している人が数人いるけどそんなに珍しい演出ではないと思うので、「山田尚子演出らしい」→「確かにこのみんなで並んで左に歩いてるとこ似てる」は成立しても逆はどう考えても無理。

しかし今思えば、この"どう考えても無理"感こそが決定的な証拠だったのかも知れない。過去の事象に対する見方が冗談抜きで180度変わってる。

本記事の冒頭で述べた通り、今年の頭くらいから作画を語るスレでなんかやたらと「かぐや様2期OP演出パピコだぞ!!」的なコピペが貼られだした記憶がある(若手の作画語れない老人しかいなくなったので2年くらい前からスレ自体あまり頻繁には見なくなったけど)。その度に作スレ民は一蹴していて、俺も「ねーだろ」と思っていた。要するに"安堂隆=山田尚子だと知っている業界人がひっそりウワサを撒き始めた"くらいしか考え得る線が無かったのだ、もとより。まあここで気付いてたとて結局ヴィジュアルプリズンOPが無きゃどうにもならなかっただろうけど。

 

 

個人的に山田尚子にはまた青春コメディを作ってほしいので、そういう企画が持ち上がったとして流れでA-1阿佐ヶ谷かCloverWorksが元請やってくれたらかなり嬉しい。SARUでそういうアニメは無理だろうし、SARUの経営方針は、率直に言うと凄く嫌なので。湯浅ファンだから尚更。

でも平家物語良いよ。わざわざFOD登録して毎週追ってる。凄く良い。

京アニで作品作る一番のメリットって 内製指向→密なコミュニケーション→セクションを越えた信頼関係 だと思うんだけど、京アニを離れても以前から信頼関係を築いてきた吉田玲子と牛尾憲輔の存在があるのは本当に大きい。びわと重盛のキャラクターも立っていて、悠木碧櫻井孝宏が本当に上手い。

そして、松尾祐輔のように随分前に京アニで仕事してた人と、秋竹斉一のように最近まで京アニで仕事してた人と、ちなのように山田尚子に強い憧れを持つ若手が山田尚子のもとで一緒にアニメを作っている。これは本当にすごいことだよ。本当にすごい。何かを創り続けていればこんな奇跡も起こるのかも知れないね。

 

f:id:umihanakuro:20211010042530p:plain

3話(演出ちな、作監今岡律之ほか)のこれでもかというくらいの今岡律之ハンド。

奇跡だろこんなの。LOVE............................................