絵、音楽

ビューティフル・ドリーマー(you'll see the shiny up rainbow with me!)

"and your memories will be a lot of melodies" なんて軽い冗談だった、いつも答えは227の項目!

うそ嘘。かつてこんな詞を書いて、この世界の真理も神秘も、僕の気持ちも君の気持ちも、夢の在り処でさえも全部分かった瞬間がありまして。

 

natalie.mu

 

『ぶらどらぶ』と『ビューティフル・ドリーマー』で、押井守は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を再演します。詳しくは後述。監督の本広克行にとっては、大学のサークルの等身大を描いた傑作『サマータイムマシン・ブルース』の再演になることでしょう。

それってすっごく面白そうじゃないですか。楽しみじゃないですか。嬉しいじゃないですか。ショウ・マスト・ゴー・オンなんですよ。神様がまた明日を創るなら、終わらない旅の幕は永遠に降ろさせないんですよ!!

 

それで、この記事を書きたかったのは、主演の小川紗良のコメントを読んで、その『rainbow』みに衝撃を受けたからです。以下引用。

"大学時代、サークルで映画を撮っていた私にとっては、あの頃を追体験するような日々でした。映画サークルって、色々な珍事件が起きるんですよ。データが飛んだり、お金が尽きたり、機材が壊れたり、しょうもないことで喧嘩したり、色恋沙汰がもつれたり。それでも映画を撮りたい気持ちは突っ走って、かぐや姫もドン引きな無理難題を言ってみたり。部室には余計なものがいっぱいあって、3留くらいしてる先輩が昼寝してる。”伝説のOB”はいつまでもサークルにはびこって、ああだこうだと言ってくる。本当に、映画サークルって変。
それでも、サークル活動や映画撮影の在り方が変わり果ててしまった今となっては、あの変な日々も懐かしく思えたり。2020年、思いがけずこの映画は「癒し」になるかもしれません。
人と人との距離の近さが生む珍事件たちに、ぜひ心をふっと緩ませてみてください。
夢みる人、そしてかつて夢みた人に、届きますように。"

"and your memories will be a lot of melodies, you'll see the shiny up rainbow with little smile" なんだよなあ。。。。。。分かりますか?皆さん。"and your memories will be a lot of melodies, you'll see the shiny up rainbow with little smile" なんですよ、要するに!!僕らの住むこの世界では。

そもそも文体が僕と近過ぎてびっくりしますね。たぶん摂取してきた創作物や人間の心にかなり重なる部分があるんだと思います。

manbow.nothing.sh

umihanakuro.hatenadiary.jp

 

 

 

さて、時は遡り、押井守がなんかしでかすらしい、と映研出身の友達が凄く嬉しそうにこの記事のURLを送ってきたんですよ。

言うまでもなく『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のセルフオマージュが込められたこのタイトル、やはり柳沼和良による同様の衝動的行為(アニメ『ネト充のススメ』最終話サブタイトル『月夜の晩に』)を思い出しますよね。思い出しませんか?思い出しませんか......。でもオタクなら『月夜の晩に』、『月夜の晩に2』、それから『不思議なホタルの物語原画集』くらいは持っててもいいんじゃないかなー、ってちょっと思いますよ。

 

まあいいや。要は再演です、再演なんですよ。全部。

強い衝動、強い感動、強い夢、強い気持ち、強い愛、みたいな大切なものは、何遍繰り返し擦って伝えたっていいんですよ、本来。

これはどうしても創る側に立ってみないと分からないことだと言わせてほしいんですけど、まあどれだけ心を砕いて言葉を尽くしたって、一撃で受け取り手全員に伝わることって絶対ないんですよ。悲しいけど、無論仕方ない。だって娯楽であるのも一面の真実だから。

だからこそ例えば邦ロックの文脈では"似たような曲調"とか"似たような歌詞"が乱造されるんですよ。それはぜんっぜん悪いことじゃなくて、むしろ擦られ過ぎた受け取り手が飽きるくらいで丁度いい。その時ようやく、僕らは世界のかたちを変える魔法の詠唱を止めてもいいんです。

ただ、表現媒体としてのコストが低い音楽だからこそこの方策は実現できたけど、アニメ史においては本当に限られた数人の監督にしか許されなかった。

でももう、いいんじゃないかって。あらゆるアニメ表現がやり尽くされた今、ロートルクリエイターの夢を、最後まで繰り返させてあげてもいいんじゃないかって、たぶんそういう流れなんですよ。

 

『ぶらどらぶ』と『ビューティフル・ドリーマー』で、押井守は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を再演します。監督の本広克行にとっては、大学のサークルの等身大を描いた傑作『サマータイムマシン・ブルース』の再演になることでしょう。

それってすっごく面白そうじゃないですか。楽しみじゃないですか。嬉しいじゃないですか。ショウ・マスト・ゴー・オンなんですよ。神様がまた明日を創るなら、終わらない旅の幕は永遠に降ろさせないんですよ!!

 

大切なことだから、2回言いました。2回言いましたよ。

でも要するにこれくらいが丁度いいんだよってことです。