絵、音楽

良かった音楽15選 / 22年4月-6月

CLANNAD AFTER STORY 第17話『夏時間』をご視聴中の皆さんこんばんは。僕の中で強く心に響く空の青色と言えばSSSS.GRIDMAN 第9話『夢・想』とこれです。

 

前回↓

umihanakuro.hatenadiary.jp

 

こないだ急に地雷を思い切り踏み抜かれる事故があって(関係各位に悪意は無かったんだろうしなんなら傷付いてるだなんて夢想だにしてないだろうけど)本当にものすごく元気が無い。浅い音楽語りを書き散らすのにも体力は要るんです。罪深いことをしている感覚はあって、生活基盤に問題を抱えていないのならばこんなもの書かないほうがよい。

 

 

全然関係ない青い雑記

・サンブレイク発売直前でモンハン配信が増える→毎日のようにうさ団子の歌(CV:阿澄佳奈)が聴こえる→『あすみさん@がんばらない』が聞きたくなって聞く→『ささみさん@がんばらない』がどうしても見たくなる→U-NEXTの初月無料契約をする というバタフライエフェクトがあった。邪神かがみが見た目もキャラも性癖すぎる。

・てか来期(夏)シャフト2本+龍輪2本+板村で合計5本ってすごいね。しかしポップで一風変わった原作をとってきて超楽しそうにアニメ作ってた頃の龍輪はどこへ。。。

・藤堂ユリカと紫吹蘭のまとめってどっかにないの?

・CV:神谷浩史の「おっくれってるぅーーーーーーーーー!!」が聞きたくて久々に『イリヤの空、UFOの夏』アニメ版見た。原作は人を選ぶが名作、アニメは問答無用で駄作と名高いけど、実はアニメ版も第3話だけは良くて、というか良いなんてレベルじゃない。もし他の話数も第3話と同じレベルで作られていたらフリクリと並んで語られる名作OVAだったんじゃないかとすら思う。特筆すべきは話の圧縮の質の高さと文化祭の実在感。前者は原作勢じゃないと伝わらないと思うけど、後者だけでも一見の価値がある。氷菓クドリャフカの順番編に肉薄する解像度の文化祭は、本当に、滅多に、無い。

宝石の国全話無料公開本当に助かった。個人的になるたるよりグロいと思ってるので背中押されてようやく原作追いつけました。そして「やっぱり"装飾"が無いと物足りないかも...」と思ってしまう自分を呪い殺したくなる。読めば読むほどにダイヤモンドは可愛く、可哀想

・会社の後輩が「ヘブバンの会話シーンで後ろ姿の立ち絵が出る珍しい演出はマブラヴが元ネタな気がする」と言っていて、なるほどと思って最近はマブラヴ オルタネイティヴver.をずっと聴いてる。

・ルリドラゴン絶対アニメ化まで漕ぎつけて小見川千明主人公頼む!!

・ほし12エクハ300曲見えてきた。

・いい加減まともに始めるのです。かがみだけに。

 

 

サカナクションシャンディガフ

バンドとしての成熟度の高さ。『プラトー』における宣言って例えばこういうことだよなあと思う。歌詞の気怠さもたまらないが、レコード音源みたいな弾き語りから全然自然に『忘れられないの』みたいな80年代シティポップの感じに繋げてくのが非常に気持ち良い。

ふと思ったんだけど、劇場版SHIROBAKOの『仕方ないのでやれやれ』も似たようなアプローチをしてるな。もしかしてフォークとAORってもともと相性良い?

 

鈴木愛理『ハートはお手上げ』

水野良樹ベストワークス入り確定と同時に本間昭光ベストワークス入り確定。とにかくメロディと音が良い。ベタベタな感じがあんまりにもかぐや様らしくて思わずクスリときてしまうし、同時に感動へと強く押し上げていく力もある。

 

吉岡聖恵『凸凹』

何気に今期水野良樹吉岡聖恵揃ってたんだっていう。15年前から知ってたけど声が良い~~。。アウトロのソロギターの音色が完全に緑黄色社会すぎておもろい。

 

fhána『Logos』

fhánaの小沢健二オマージュ最高濃度更新です。これが小沢健二オマージュ濃度歴代2位たる『愛のシュプリーム!』と同じアルバムに入ってるというのも面白い。

端的に言えば小沢健二の朗読を思い切りファンタジーに寄せてエレクトロニカの上に乗せたような曲。私事だが去年ほぼ同じアイデアで創作をして高い評価を得たので、「やっぱ今やるならこういう表現だよな」という共感があって嬉しかった。それはそれとしてこの曲、句読点の置き方や社会的テーマの交え方が本当に小沢健二すぎる。

 

harmoe『一寸先は光』

スタァライト声優の岩田陽葵と小泉萌香によるユニット。列車は必ず次の駅へ。いやほんとに。『It's a small world』はスタァライトの頃の表現から一歩踏み出した歌唱力が確かにそこにある紛れもない名盤。

Tomgggや田中秀和など所謂"強い"作家陣がなかなか硬派な感じで攻めていながらも凄まじいキャッチーさが同居していて、yuigotが提供したこの曲が一番好きです。

 

久川颯 (CV: 長江里加)『Packing Her Favorite』

はーちゃんらしさが溢れていながら明確に『14平米にスーベニア』がベースになっているところもあり、やっぱりはーちゃんの太陽みたいな元気で満ち満ちていて最終的になーちゃんと合流するような作りになっている名曲。久川姉妹は2人で1つであるっていう概念をここまで強固に楽曲で提示してくれるの本当に有難い。「いただきまーす」っていう合いの手に合わせてパックマンの効果音が鳴ってたり、遊び心にも満ちていてすごく良い。

 

Official髭男dism『ミックスナッツ』

ゆゆうたの切り抜き見てたら「掴みどころがなくてよく分からん曲」というコメントが散見されたが、Cry Babyの5000倍くらいキャッチーだと思う。

 

池袋詩歌(CV.楠木ともり)『全方向迷子カタログ』

スズム辺りのボカロっぽさを狙ってそうな結構ぶっ飛んだ曲。まあ彼の行いは許されてはいけないかも知れないけど、彼とそのゴーストライターたちが作り上げた新たな潮流は絶対あったよなあ、と久々に思ったり。下地がドラムンベースなのも絶妙に古臭くて良い。歌詞が切実で、歌い方が透明で、良い。

 

ハチワレ(CV:田中 誠人)『ひとりごつ~バンドVer.~』

トクマルシューゴベストワークス入り確定。

とある友達がLINEでちいかわ構文を乱用してくるのでいつの間にかちいかわ沼に沈められてたんですが、アニメの劇伴をトクマルシューゴが務めることが発表されたときから絶対にサントラ出してくれ!!と思ってて、実際にアニメ始まったらもうほんと最高にトクマルシューゴで、でも曲数少ないしサントラは厳しいのかなあとか思ってたらまさかのボーカル曲登場でしかもEDがそのインスト版でしかも配信リリース。ワァ...!

 

ヒゲドライバー『O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! -ヒゲドライバー Remix-』

実は久川姉妹を推していながらこれの原曲はAメロが聞きづら過ぎたり韻の踏み方が無理やりだったりであんまり好きじゃなかったんだけど、remixと銘打たれるとこういうアプローチもアリだな、とすごく自然に聴けてしまって驚いた。加えてこれでもかってくらいにヒゲドライバーらしい音が詰め込まれていてものすごく良いremix。

『TO D@NCE TO TOO!』はアルバムを通しで聴くという概念が失われつつあるいま本当に珍しい名盤。

 

しぐれうい『粛清!! ロリ神レクイエム☆』

シンプルに声の演技が上手い。キラキラ~な感じで歌ってそうなところと目にハイライト無い感じで歌ってそうなところの差がえぐくて普通に助かる。あっ....あっスミマセン.....(ニチャア となる。ビームも撃てる。粗品への煽りか?いや、真面目な話、粗品『ビームが撃てたらいいのに』は「言いたいこと、本当のことが言えたらいいのに」ってことだと思ってて、もやもやしてるときに部屋で一人でういビームういビーム言ってるだけでも幾分か心は晴れるんですよ。

 

amazarashi『1.0』

眠れない夜を力に変えてくれる歌のひとつに数えて後世に語り継ごう。これは。ミスチル箒星と並べて。誰か頼んだ。

 

花譜『蕾に雷』

長谷川白紙と花譜の相性が良いのは自明すぎて、自明すぎるが故に委員長の『光る地図』より全然キャッチーに振ったのには驚いた。

 

sasakure.uk『フューチャー・イヴ』

今年リリースだと白上フブキ『KINGWORLD』もかなり好きだけど僅差でこっちで。まあ、言うまでもなくめちゃめちゃ良いよね。初音ミクの今を示す曲としてあまりにもかっこいい。

強いて言えばこの今の音色でアオゾラハルサイトくらい青春なのを聴いてみたい。EveとNumaが廻廻奇譚と同じ音色で群青讃歌を実現したのと同じように。

 

ClariS×TrySail『オルゴール』

最近の渡辺翔は『Clover wish』や『ピンキーフック』みたいにシンプルで綺麗なメロディを書きつつも『天使のagape』や『ケアレス』みたいに物語性を追求して凄まじい譜割りで歌詞を詰め込んで決して綺麗ではないメロディラインで魂に強く訴えかける印象があって、『オルゴール』はその折衷案のような曲。湯浅篤による編曲も相変わらずまどマギ関連楽曲としての統一感を濃くしていて素晴らしい。

あと個人的に注目したいのが渡辺翔まどマギ関連楽曲の命名規則について。本人発信なのかは分かりませんが、ClariSならカタカナ4文字で揃えてて(『コネクト』『ルミナス』『カラフル』『ケアレス』)、TrySailなら平仮名4文字で揃えてる(『かかわり』『うつろい』『ごまかし』)。このいずれの法則からも外してきたのがすごく良かった。本作が衝撃的なコラボ楽曲であり物語の結末であることの紛れも無い証左。往々にして優れた楽曲は曲名からして優れたデザインがなされていると思う。

 

以上。