絵、音楽

創作同人系稀覯本紹介 その1

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・ヒマラヤイルカ(あらゐけいいち)『Helvetica Standard』

・ヒマラヤイルカ(あらゐけいいち)『46 spring』

 

 

Helvetica Standard』(コミティア版)について

写真左上に比較用として置いてある商業版とは大きく内容が異なる。

あらゐけいいちが活動最初期に自身のサイトで公開していた1-2ページ漫画の総集編、のはず。コミティア89で頒布された。

シュールギャグ、エッセイ風、一枚絵など様々な形態のHelvetica Standardが立ち並ぶ。特に「2」「21」「28」「44」「57」「70」が好き。

『日常』のはかせとなのの原型みたいなキャラが出てきたり。

奥付にまで個性が滲み出る、あらゐけいいちらしさを凝縮したような一冊。

 

 

『46 spring』について

『日常』の連載も後期に差し掛かり、商業作家として大成してからの作品。コミティア100で頒布された。

平凡な日常を過ごしながらも別段それを厭うこともなかった「私」は、それでもどこかに「面白そうなこと」を追い求めている節があった。自身の半生を思い返す中で、そのきっかけとなった不思議な後輩・ゆーちゃんとの記憶が強く蘇る。

シュールギャグでありつつも、モノローグの上手さが光る。『日常』ではちょっと描き難そうな、「ケ」と、物悲しさと、清々しいワクワク感が読後に残る一冊。

本作の一部の要素は、作者の現在の連載作である『CITY』でセルフパロディされている。

ところで、あらゐけいいちが偽名でコミティアに参加した際に頒布された、幻の続編が存在するらしい。都市伝説級。